UFCヘビー級トーナメントを19歳で制覇した「早熟の天才」
ブラジル出身のビクトー・ベウフォートは、卓越した柔術テクニックと一気に試合を決める爆発的な打撃を兼ね備えた攻撃的なファイターです。特にサウスポースタイルから繰り出される強烈なパンチが魅力!左ストレート、左右を連打してレフェリーのストップを呼び込む攻撃は、ビクトー・ベウフォートの代名詞ですね。
母国ブラジルで絶大な人気を誇るビクトー・ベウフォートは、1997年2月に行われたUFC12でオクタゴンに初参戦。UFCデビューとなるヘビー級トーナメントで優勝を飾ります。世界中のUFCファンが、わずか19歳のビクトー・ベウフォートを「早熟の天才」と絶賛した一日でした。
一躍スターダムにのし上がったビクトー・ベウフォートは、UFC15でヘビー級タイトル挑戦権をかけてランディ・クートゥアと激突します。しかし、結果は1ラウンドTKO負け。「金網の鉄人」が「早熟の天才」の前に大きな壁として立ちふさがった試合でした。
UFC初黒星を喫したビクトー・ベウフォートは、1998年10月、ライトヘビー級に階級を下げて、ヴァンダレイ・シウバと対戦します。結果は、ビクトー・ベウフォートがパンチのラッシュを浴びせ、わずか44秒でヴァンダレイ・シウバをオクタゴンに沈めます。
この試合後、主戦場をUFCからPRIDEへ移したビクトー・ベウフォートですが、2002年6月にUFC復帰を果たし、チャック・リデルと激突。しかし、3ラウンド判定負けを喫して、オクタゴン復帰戦を白星で飾ることはできませんでした。
この敗戦で「早熟の天才」と呼ばれたビクトー・ベウフォートのキャリアに疑問符を投げかける評論家が現れ始めますが、1年後の再起戦でマービン・イーストマンに1ラウンドTKO勝ちを収め、雑音を一蹴!この勝利が評価され、ライトヘビー級チャンピオンのランディ・クートゥアに挑戦する権利を獲得します。
一度敗戦を喫しているランディ・クートゥアを相手に、初のUFCタイトルマッチに挑んだビクトー・ベウフォートは、1ラウンドTKO勝ちを収め、UFCライトヘビー級タイトルを獲得します。「早熟の天才」がリベンジに成功し、UFCチャンピオンベルトを腰に巻いた瞬間でした。
「ビクトー時代の到来か?」と思われましたが、UFC49で行われたランディ・クートゥアとの第3戦に敗れ、王座陥落。さらに、UFC51で行われたティト・オーティズ戦で連敗を喫したビクトー・ベウフォートはUFCをリリースされ、再びオクタゴンを去ることになります。
その後、PRIDEやSTRIKEFORCE、Afflictionなどを転戦したビクトー・ベウフォートは、2009年9月に行われたUFC103でオクタゴン復帰。復帰戦で元UFCミドル級チャンピオンのリッチ・フランクリンと対戦したビクトー・ベウフォートは、1ラウンドKO勝ちを飾り、存在感を強烈にアピールします。
元チャンピオン対決に快勝したビクトー・ベウフォートは、UFC126で「絶対王者」のアンデウソン・シウバが持つUFCミドル級タイトルに挑戦。2階級制覇をかけて挑んだビクトー・ベウフォートですが、結果はアンデウソン・シウバの前蹴りを浴び、衝撃の1ラウンドKO負けを喫してしまいます。
完敗から半年後のUFC133で再起を果たしたビクトー・ベウフォートは秋山成勲選手と激突。結果は「早熟の天才」が「反骨の柔道王」に強烈なパンチの連打を浴びせ、1ラウンドTKO勝ちで再起戦に快勝します。全盛期のラッシュ力が蘇ってくるようなビクトー・ベウフォートの戦いでした。
再起戦に圧勝したビクトー・ベウフォートはUFC142でブラジル凱旋。母国の大歓声に包まれるオクタゴンに降り立ったビクトー・ベウフォートはアンソニー・ジョンソンに1ラウンド見事な一本勝ちを収め、ブラジルのファンに勝利をプレゼント。ビクトー・ベウフォートの完全復活を印象付けた凱旋試合でした。
わずか19歳でUFCヘビー級トーナメントを制覇したビクトー・ベウフォート。激戦を重ねながら経験値を上積みした「早熟の天才」は悲願のUFCタイトル奪還に向けて、静かなる闘志を秘めた戦いを続けています。再びUFCチャンピオンベルトを腰に巻く日は来るのか?円熟味を増した「早熟の天才」ビクトー・ベウフォートに今後も注目しましょう。
ビクトー・ベウフォートのプロフィール
| 本名 | ビトール・ビエイラ・ベウフォート |
| 出身地 | ブラジル |
| 誕生日 | 1977年4月1日 |
| 戦績 | 30戦21勝9敗 |
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| 主な試合 |
